「そんなもん知ってるよ、ぼけ」な人が多いんでしょうね^^。でも、ちょっとおもしろい解釈も後ろの方に載せるから読んでほしいよ。
ちょっと前まで米の研ぎ方も知らなかったぼくは、生意気にも最近「スープ」作りに凝ってる。「ハンドブレンダー」を買ったからなんだけどね(^^)。
で、スープを作るとき、作り方をみるとしばしば「粗熱を取る」なんて記述がある。「粗熱」ってなんだろう? 「粗い熱」とか意味不明だし。そう思いながらぼくは「わりと冷えてから」と判断してテケトーに料理してた。
でもあれじゃんね。わかんなきゃ、辞書引けよって話だ。てなわけで引いてみたよ。『大辞泉』が親切かな。
あら‐ねつ 【粗熱】
煮たり焼いたりした直後の、手でさわれない熱さ。
[補説](多く「粗熱を取る」の形で用いる)素材を加熱調理した直後の熱い鍋やフライパンなどを、濡れ布巾の上に置く、氷水につける、そのまま放置するなどして、次の調理がしやすくなるよう、大ざっぱに素材を冷ます。
これが通説で『日本国語大辞典』もそんな感じだ。
あら‐ねつ 【粗熱】
料理で、加熱調理した物の加熱直後の熱。「粗熱をとる」
こんなのが通説だね。『広辞苑』も同じような語釈だし。
ただ、それに反発する辞書もある。たとえば『三省堂国語辞典』だ。
あらねつ【粗熱】
・粗熱を取る
熱を加えて調理した直後、容器ごと水にひたすなどして、ある程度〔=あらく〕温度を下げる。
『三省堂国語辞典』によれば「粗熱」という名詞は存在しないんだな。あくまで「粗熱を取る」という言い回しの中でのみ「粗熱」が存在する。
ユニークな解釈だけど、たぶんそれは違うと思うなあ。どうなんだろう。