たまに使うこともある「割烹」(かっぽう)。「ちょっと高級目の和食料理屋」みたいな意味で使っているんだけど、正確にはどういう意味だろう?
いつものように『日本国語大辞典』にたずねてみた。
かっ‐ぽう
続きを読む[‥パウ] 【割烹・割亨】
(「割」はさく、「烹」「亨」は煮るの意)(1)食物の調理をすること。料理。
(2)「かっぽうてん(割烹店)」に同じ。
(3)酌婦・仲居をいう、盗人仲間の隠語。〔隠語輯覧{1915}〕
『日本語便利辞典』を眺めていて、「おおおそどり」という言葉に出会った。なんじゃこれ。この言葉も相当変な感じだけど、漢字で書くと「大軽率鳥」と書くのだそうだ。ますますへんてこりんだ。
続きを読む「みなしご」って言葉、よく使った(テレビやおはなしに出てきた)。でもところで「みなしご」ってなんで「みなしご」って言うんだっけ?
続きを読む「性交」は、まあ口にするのが恥ずかしい単語ではある。ただ、「性行」を「性交」と間違えて照れたりする方がもっと恥ずかしいだろうなあ。
でも、ちょっと間違えそうではあるよ。
宮本百合子の作品には「結婚相手の性行を知る最善の方法」なんてものまである。うっかり「え、明治のモガはそんなことをおおっぴらに気にされていたんですか。それはどうも」なんて照れてしまいそうだ。
もちろん「性行」は「性交」じゃない。
続きを読むちょっと驚いたんだけどね。「ニホンカワウソは生きている」とする辞書がいくつかあるみたいだね。
たとえば『日本国語大辞典』。
続きを読むかわ‐うそ[かは‥] 【獺・川獺】
(1)イタチ科の哺乳類。体長六〇~七〇センチメートルで、イタチに似ている。体は長く、尾は基部が太い。四肢はきわめて短く、指には水かきがあって潜水がうまい。背面は光沢のある褐色で、腹面は淡褐色。川岸、海岸などの穴にすみ、夜、魚、貝、水鳥などを捕食する。毛皮はラッコに類似し、きわめて高価だったために乱獲された。ユーラシア大陸、北アフリカに広く分布し、ユーラシアカワウソとも呼ばれるが、生息数は各地で減少している。日本産亜種ニホンカワウソは、かつては日本全土に棲息したが、現在では、四国の一部にごく少数残存するのみ。特別天然記念物。かわおそ。おそ。学名はLutra lutra
(2)(1)の毛皮。上毛はよごれがつかず、上毛を抜いて下毛だけにしたものは柔らかくあたたかいので、衣服やえり巻、くつなどに用いて珍重された。