その他
『新明解』をめくっていて、「異腹」という言葉に出会った。 いふく【異腹】「腹違い」の古風な表現。 む? 「異腹」が古風なら「腹違い」は現代風なの?
「悪夢」ってなんですか。ぼくは単に「見たくない、いやな夢」の意味で使っていた。『新明解』を見ていてちょっと驚いた。 あくむ【悪夢】凶と判断される夢。「悪夢を見る〔=(a)不吉な夢を見る (b)悪魔に魅入られたとしか言いようの無いあってはならない所業…
じじいなもので「逐電」という言葉は見知っている。昔の本なんかにはよく出てくるのだ。 たとえば芥川龍之介の『桃太郎』だ。 日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹と、人質に取った鬼の子供に宝物の車を引かせながら、得々と故郷へ凱旋した。――これだけはもう日本…
『鳥肉以上、鳥学未満』という本を読み始めた。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』(面白かった!)を書いた人の本だ。 その中に「チキンバーガー」のことが書いてあった。 ハンバーガーは「ハンブルクの」という意味なので、チキンバーガーを直…
辞書に「ぺろり」はあるか? ぼくはあるとは思っていなかったけど、実はたいていの辞書に載っている。ほとんどの人が辞書で引かずに一生を終える言葉なんじゃなかろうか? たとえば『日本国語大辞典』をみてみる。 ぺろり(多く「と」を伴って用いる)(1)舌…
『新明解』をみていると「てりあう」(照り合う)という言葉が出てきた。語釈を読んだけれど、よくわからない。 てりあう【照り合う】(1)互いに照る。(2)対応する。 ちょっと何いってんのかわかんない。 これでみなさん、「照り合う」の意味がわかりますか?
年寄りなもので、「ラップ」って音楽を説明できない。「こんな感じだよ〜」と歌ってみるのにもすでに年をとりすぎた。 そんなわけで当然に国語辞典をみる。『三省堂国語辞典』あたりから? ラップ【rap】リズムに乗って、おしゃべりふうに歌う音楽。
「20歳」を「はたち」といい、「50歳」を「いそじ」ということには何の違和感もない。「そういうもんだ」と思っていた。どうやら、このふたつの言葉の「ち」と「じ」は仲間らしい。 発見したのは『新明解』の「いそじ」だ。 いそじ【五十】〔「ぢ」は「はた…
飛行機が空港などで地面を走ることを「滑走」という。なぜ「走る」じゃなくて「滑走」なんだろう? 「滑走」の定義は『大辞泉』を引こう。 かっそう【滑走】[名](スル)1 すべって進むこと。また、すべるように進むこと。2 飛行機が、離着陸のときに地上…
「注射」を国語辞典でみたことなんてなかったな。けっこう面白い。 『チャレンジ小学国語辞典』では次のようになっている。 ちゅうしゃ【注射】皮膚に針をさして、薬を体の中に入れること。
英和辞典で「advice」を見ると「忠告」と書いてある。ぼくの好きな『ランダムハウス英和大辞典』には次のようにある。 ad・vice1 忠告,助言,勧告,アドバイス;(医師の)診察,診断,(弁護士の)鑑定2 (特に遠隔地からの)通知,知らせ*1;*2 (政治・外…
「やのあさって」ってのはけっこう難しい言葉だ。『小学新国語辞典』でみてみる。 やのあさってあさっての次の日。しあさって。【参考】地域によって、「しあさって」の次の日をいう所もある。
「くちなめずり」、『三省堂国語辞典』にはないみたいなんだけど、『新明解』、『岩波国語辞典』、『明鏡』なんかにはふつうに載っている。 存在を知らないと、人が使ったときに「ちげーよ」とか笑ってしまいそうな言葉だなあ…。『日本国語大辞典』からひい…
ほとんどの辞書に「とちくるう」という語は載っていない。ただし、たまに「とちぐるう」という言葉を載せているものはある。 だけど、どうも辞書の「とちぐるう」は、一般的な「とちくるう」とは違うような気がするんだ。 「とちぐるう」を載せる『日本国語…
『広辞苑』を眺めていると面白い項目に出会った。 「ルパン」。「正しくはリュパン」。 via 広辞苑 #国語辞典 pic.twitter.com/y3dl2cAzl0— maeda hiroaki (@torisan3500) April 25, 2019 「ルパン」と発音するのは間違いで、正しくは「リュパン」だと言って…
「ひよひよと動くから」ひよめきというんだそうだよ。なんじゃそれ。 ひよひよと動くから「ひよめき」。これなーんだ? pic.twitter.com/av2F63Srt2— maeda hiroaki (@torisan3500) 2019年4月5日
『日本国語大辞典』を眺めていた。「ほう」と思ったのは「スリル」の定義。「なにこれ、わかった風じゃん」みたいなことが書いてあった。 スリラー アーティスト: マイケル・ジャクソン 出版社/メーカー: SMJ 発売日: 2018/03/21 メディア: CD この商品を含…
映画の麻雀放浪記が大好きで、何度も繰り返してみた。ドサ健の「これが青天井だ!」も格好良かったな。 ところで「青天井」。「無制限に高い」とか、そんな意味で使うんだと思うんだけど、いったいなんでだろう? 真田広之「麻雀放浪記」・かにやで銀シャリ…
ふと、「ふたり」を国語辞典で引いてみた。 「ふたり」とは、「人の数がニであること」。 via 『チャレンジ小学国語辞典』 pic.twitter.com/aFXqiCYgT1— maeda hiroaki (@torisan3500) November 25, 2018 なんだか、奥が深いんだかそんなことはないのか、よ…
ちょっと前に「迫撃砲」って言葉がニュースに何度も登場していた。自衛隊が演習で迫撃砲を打ったところ、演習地の外に着弾したという話。 自衛隊の迫撃砲が誤着弾 入力ミスが原因か(18/11/14) まあそんなことはあるんだろう。それはともかく。「迫撃砲」って…
ふと「ぶす」という言葉を思い出した。男が女について言う言葉だ。最近、耳にしていないような気がするんだけど気のせいだろうか。 トモちゃんはすごいブス : 1 (アクションコミックス) 作者: 森下裕美 出版社/メーカー: 双葉社 発売日: 2012/09/07 メディ…
みなさん! 「装置」って言葉は誰もが知ってる言葉だろうと思うんだけど、辞書で見たことはありますか? 辞書ではたいてい「装置」ってのは「装置する」の動詞が第一義となっているよ!
日経新聞を見ていると、どうも違和感のある記事に出会った。テスラの記事に「マリフアナ」という単語が出てきたのだ。「マリファナ」じゃないのか?
そういえば、高校時代は「軽音楽」部だった。ZeppelinをやったりHound Dogをやったり、柳ジョージをやったり東京JAPをやったり、浜田省吾をやったりJourneyをやったり。P.I.LをやってもThe Modsをやっても、何をやってもぼくらは「軽音楽」部だったな。 バン…
いつものように国語辞典を眺めていた(実は最近COD12版に浮気しているけれど^^)。眺めていたのは『岩波国語辞典』。「いかず後家」なんて言葉に久しぶりに出会ったけど、ちょっと気になることが書いてあった。 いかずごけ【行かず後家】(1)(略)(2)婚期を…
「剣呑」という言葉が好きだ。というか、好きだった。「剣呑」は「危険」というような意味だけど、「剣を呑む」ような危険ってのがいったいどれほどのものなのかドキドキしてしまうじゃないか。 ところが、「剣呑」とは単なる当て字であるらしい。
幸いに(?)、歯槽膿漏の診断を受けたことはないけれど、昔からよく耳にする単語ではある。よく耳にはするが、わかっちゃいないので「槽」を辞書を引いてみた。 インスタントスマイル Mサイズ 出版社/メーカー: billy-bob 発売日: 2012/06/22 メディア: ヘ…
三省堂の『新しい国語表記ハンドブック』を眺めていた。 新しい国語表記ハンドブック 第八版 作者: 三省堂編修所 出版社/メーカー: 三省堂 発売日: 2018/02/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る そこで発見したのは「遠謀深慮」という言葉。ぼく…
とあるところで「刷新」という語を使った。気軽に使ってしまったんだけれど、念のためと辞書を引いてみてちょっと驚いた。 たとえば『日本国語大辞典』には次のようにある。 さっ‐しん 【刷新】それまでの悪い面を一掃して事態を全く新しくすること。 「悪い…
『折々のうた』(大岡信)を見ていた。 あはれなりわが身のはてやあさ緑つひには野べの霞と思へば(小野小町) 折々のうた (岩波新書 黄版 113) 作者: 大岡信 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2003/05/20 メディア: 新書 購入: 3人 クリック: 47回 この商…