2019-01-01から1年間の記事一覧
中学のときに国語の文法で習った「サ変」とか「カ変」。「変」が「変格活用」のことなのは最初から知ってる。でもそういえば「変格活用」の意味を調べてみたことはなかったな。 『日本国語大辞典』をみてみた。 へんかく‐かつよう[‥クヮツヨウ] 【変格活用…
いつか聞いたような気もするけど、忘れているな。「グレー・カラー」という語を国語辞典で見つけて驚いた。 見つけたのは『明鏡』だ。 グレー・カラー【gray-collar】オートメーション機器の保守・整備など、技術系の仕事に従事する労働者。ホワイトカラーと…
裁判官による「説諭」ってのがすごく気持ち悪い。 刑事裁判で被告は「責を負うもの」ではあるが、裁判官によって「全人格を否定」されたり、「生き方」を「諭される」立場ではないはずだ。しかし「責を負う」立場として、裁判官の「説諭」を鼻で笑うわけにも…
多くの国語辞典が「てにてに」を立項している。これはなんか擬態語なんだろうか? たとえば「もふもふ」みたいな? 「てにてに」する動物はなんだろうなあ、とつい考えたくなるけれど、残念ながら「てにてに」は「もふもふ」の仲間じゃなかった。 てにてに【…
国語辞典(新明解)で「捏造」をみた。すると「でつぞう」の変化した形であると書いてある! ねつぞう【捏造】〔「でつぞう」の変化〕本当は無い事を、事実であるかのように作り上げること。でっちあげ。 げ。ほんとかよ。それこそ「捏造」じゃねえの?
「心字池」という言葉を知ったのは小学6年生の頃だ。ぼくはてっきり固有名詞なのだと思っていたけど、これは一般名詞みたいだね。あちこちに「心字池」が存在する。日比谷公園にもあるね。 そして一般名詞であるので国語辞典にも載っている。『広辞苑』あた…
ほんとうは引いてないけどね。国語辞典で「年月日」を引こうと思うひとなんていないんじゃないのか? しかし「年月日」は、多くの国語辞典に立項されているようだ。『三省堂国語辞典』をみてみる。 ねんがっぴ【年月日】〔あることについての〕としとつきと…
また『新明解』の話なんだけど、「寝宿」という単語を見つけた。 ねやど【寝宿】結婚前の青年男女が統制のもとに寝泊まりした共同の宿舎。かつて男女交際の場とされた。 なんだ、そのいかがわしそうな場所は?
「プラスα(プラスアルファ)が欲しいね」なんて言い回しで、「プラスα」はよく耳にした言葉だったな。 ちなみにこの言葉、「間違いからうまれたんだ」と多くの辞書が記しているね。たとえば『新明解』をみる。 プラスアルファ〔+x(プラスエックス)の誤…
『新明解』を眺めていると「バタリー」という語に出会った。ちなみに英語で、スペルは「battery」なんだそうだ。 なんだそれ。それは「バッテリー」じゃん? でも「バタリー」なんだそうだ。
中学数学なんて、いわれたことをやればだいたいOKになるはず。だけど8割5分くらいが「関数」で挫折していくね(言われたことをしないから)。y=ax+bのaとxの概念の違いが理解できないことが原因のひとつのようだ。 で、高校に入ると、「関数」とか「微分」と…
英和辞典をみていると、「selvage」という語に出会った。不勉強ながら、この語を使ったことはない。 これ「織物の耳」という意味なんだそうだ。
「ラプトル」。ジュラシックパーク以来、日本語でもすっかり定着したのかと思っていた。 たとえば英和辞典でも、語釈に「ラプトル」と表記したりしているよ。たとえばOLEXだ。 raptor(名)(C)(1)肉食鳥、猛禽類。(2)ラプトル(Velociraptorの短縮形)。 …
『新明解』をめくっていて、「異腹」という言葉に出会った。 いふく【異腹】「腹違い」の古風な表現。 む? 「異腹」が古風なら「腹違い」は現代風なの?
「悪夢」ってなんですか。ぼくは単に「見たくない、いやな夢」の意味で使っていた。『新明解』を見ていてちょっと驚いた。 あくむ【悪夢】凶と判断される夢。「悪夢を見る〔=(a)不吉な夢を見る (b)悪魔に魅入られたとしか言いようの無いあってはならない所業…
じじいなもので「逐電」という言葉は見知っている。昔の本なんかにはよく出てくるのだ。 たとえば芥川龍之介の『桃太郎』だ。 日本一の桃太郎は犬猿雉の三匹と、人質に取った鬼の子供に宝物の車を引かせながら、得々と故郷へ凱旋した。――これだけはもう日本…
『鳥肉以上、鳥学未満』という本を読み始めた。『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ』(面白かった!)を書いた人の本だ。 その中に「チキンバーガー」のことが書いてあった。 ハンバーガーは「ハンブルクの」という意味なので、チキンバーガーを直…
ぼくの世代のちょっと前まで、「なんでもドイツ語」が世の風潮だったみたいだ。ぼくはその時代を生きていないからよくわからないけれど、でもたとえば「シャンなメッチェン」とかって言い回しが市民権を得ていたのなら、やはりドイツ語が流行ってたってこと…
辞書に「ぺろり」はあるか? ぼくはあるとは思っていなかったけど、実はたいていの辞書に載っている。ほとんどの人が辞書で引かずに一生を終える言葉なんじゃなかろうか? たとえば『日本国語大辞典』をみてみる。 ぺろり(多く「と」を伴って用いる)(1)舌…
『生物に学ぶイノベーション』という本を読んでいた。面白かった。その中で「卵黄」について記していた。 卵黄とは、私たちが食べる玉子の黄身の部分である。少なからぬ人々が、これが将来のヒナになる「胚」だと誤解しているが、胚はこの黄身の上の直径五ミ…
北朝鮮で「処刑」があったらしいと報道されているね。 ところで「処刑」ってのは、一般に「死刑執行」と理解されているけれど、国語辞典的な意味はなんだろう? しょけい 【処刑・所刑】刑罰を加えること。科刑。特に、死刑に処すること。 そう。『日本国語…
『新明解』をみていると「てりあう」(照り合う)という言葉が出てきた。語釈を読んだけれど、よくわからない。 てりあう【照り合う】(1)互いに照る。(2)対応する。 ちょっと何いってんのかわかんない。 これでみなさん、「照り合う」の意味がわかりますか?
年寄りなもので、「ラップ」って音楽を説明できない。「こんな感じだよ〜」と歌ってみるのにもすでに年をとりすぎた。 そんなわけで当然に国語辞典をみる。『三省堂国語辞典』あたりから? ラップ【rap】リズムに乗って、おしゃべりふうに歌う音楽。
『新明解』の「咀嚼」って、けっこうきてる。もったいぶるのもなんだから、いきなり『新明解』の語釈を引いておく。 そしゃく【咀嚼】食べ物をかみ砕き、やがて自分の血とし肉とすること。〔人の言った事や他人の書いた文章の意味をよく考えて、自分なりに理…
いつものように国語辞典をぱらぱら眺めていると「そこのけ」という言葉があった。 なんだよ。馬が通るのか?
「20歳」を「はたち」といい、「50歳」を「いそじ」ということには何の違和感もない。「そういうもんだ」と思っていた。どうやら、このふたつの言葉の「ち」と「じ」は仲間らしい。 発見したのは『新明解』の「いそじ」だ。 いそじ【五十】〔「ぢ」は「はた…
ぼくは奄美大島生まれ。で、奄美大島では伊勢海老もよくとれる(過去形かもしれないが、現在のことはよくわからない)。 しばらくして。伊勢の伊勢海老を食べたぼくは「え、伊勢にも伊勢海老っているの?!」とびっくりしたのだった。
飛行機が空港などで地面を走ることを「滑走」という。なぜ「走る」じゃなくて「滑走」なんだろう? 「滑走」の定義は『大辞泉』を引こう。 かっそう【滑走】[名](スル)1 すべって進むこと。また、すべるように進むこと。2 飛行機が、離着陸のときに地上…
『新明解』の「地虫」をみてちょっと驚いた。全文を引いてみる。 じむし【地虫】コガネムシ・カブトムシ・クワガタムシなどの幼虫。イモムシに似て、地中にすみ、作物の根を害する。 え、そうなの? するってぇと、秋の季語である「地虫鳴く」ってのも、そい…
ぼくはきっと「ネクラ」だが、それはともかく。 小学5年生5人と話す機会があったんだけど、みな「ネクラ」の語を知らなかった。